[AUTO CAD]の製造企業 オートデスク社が作ったファイル形式です。
一般的なCADの相互間の交換を目的とした中間ファイルではなく、オートデスク社が[AUTO CAD]のために製作したファイルです。テキスト形式で書かれておりファイルの構造が公開されている為、CADデータを交換するのに広く利用されています。 プリント基板設計用には、主にプリント基板の外形や穴位置を筐体CADとやり取りするために利用されています。複雑な外形や細かな部品配置指示がある場合はDXFデータを使用したほうが確実です。DXFのバージョンがあっていないと正確なものが取り込めないので、機構系の無償CAD等を利用してDXFデータ自体の変換を試みています。
弊社でもDXFを取り込み、書き出しすることは可能です。
プリント基板CADから線と円弧形状で構成されたデータを出力することが多いです。文字はDXFのバージョン等設定が一致いていないと文字化けするので分解してDXFにしています。
EMI (Electro magnet Interference)は電磁妨害放射規制と呼ばれるもので電子機器から発生するノイズが他の器機に悪い影響(妨害)を与える状態のことです。
プリント基板上の信号配線は外部に電波を放射しており、同時に微小な信号を拾うと誤動作することがあります。
放射ノイズの規格は各国でさまざまです(VCCI、FCCなど)これらをクリアすることが最低の条件です。
EMS(Electro magnetic Susceptiblity)は電磁妨害耐量と呼ばれるもので、電子機器が受ける外部からのノイズに対して影響を受けない耐量を示しており、EMIとは対のイメージです。
EMCはEMIとEMSをたしたノイズの総称です。
ノイズの種類
静電気ノイズ、電磁波ノイズ、サージノイズ、電源遮断ノイズなどがあります。
工作機の移動量を制御するシステムのことをNCとよんでおりそこで使用されているXYの座標が記載されているデータのこと。
プリント基板業界ではNCデータは基板製造の穴空け用に使用されるデータをさすことが多くNCデータ、ドリルデータ、穴あけデータなどと呼ばれています。
最近はエクセロンフォーマット形式を使用することもあり、使用するドリルのツールの穴径が記載されています。
穴データの取り込みの際にフォーマットが解らないとデータは取り込まれるのですが、正確に取り込めていないことがあります。主な設定項目はミリとインチ、絶対座標と相対座標など多数の設定項目あります。
上図のエクセロンには T1 C0.3 T2 0.5 ・・・ とツールコードに対応した穴径が記入されています。
・1992年に開発されたIntermediate Data Formatの略で、プリント基板設計用の電子部品や外形データを3次元データを機械系のCADに変換する為の中間ファイルです。ファイルの種類は[*.emm,*.brd,*bdf,*idb]の4種類があります。それぞれのファイルに基板ファイルと部品ライブラリファイルついになっており、組み合わせとファイル名は次のようになります。[*.emmと*.emp][*.brd,と*.lib][*.brd,と*.pro][*.idb,と*.idl]
下のIDFの書式を見ても解るように主な情報として基板ファイルに座標とそれぞれの部品名称が記載され、部品ライブラリファイルにXYZの寸法が記載されている単純な書式です。
表示されたデータは下図のように単純な円柱や角柱を表現するデータで2次元図に単純に高さを足したようなデータです。CATIAやSolidWorks等の機械系3次元CADで使用されるSTEP,IGESデータへの変換用中間ファイルとしてとらえたほうが良いです。
プリント基板CADでは電子部品の外形情報に高さ情報を入力するだけなので作成は比較的に簡単です。
弊社ではデータの視覚性能が良いので、高さ制限の確認用に有効活用しています。特に勘合基板の部品干渉確認にはうってつけとなります。IDFデータはエレメカ連携を実現するための最初の第一歩として、避けることが出来ないデータ形式です。
・Standard for the Exchange of Produst model dataの略でISO(国際標準化機構)によって1994年に仕様が標準規格化されたデータ形式で拡張子は[.step][.stp]です。機械系の3次元CADのCATIAやSolidWorksなどで使用されていることからも互換性のあるCADが多く中間ファイルとしてデータ交換に幅広く使用されています。形状を主に数式表現の組み合わせで表現し中身が詰まったソリッドデータで保存が可能です。視覚性に優れており、現物に非常に近い表示が可能です。最近ではコネクタやスイッチ等の機構部品メーカーでSTEP形式の部品形状データが提供されていたり、フリーで個人が作成したSTEPデータを提供されているサイトもあります。
弊社ではSTEPデータをDXFに変換して設計用の部品シンボル作成に活用しています。この方法により確認作業が正確になり、機構部品の作成作成ミスが格段に減ります。
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